よくあるご質問

パットにおける「リズム」とは何ですか?

リズムというのは、狭い意味ではバックスイング(クラブを後ろに振る動作)とダウンスイング(クラブを前に振り下ろす動作)のタイミングを指します。イメージとしては、音楽で言う所の「拍子」のようなものです。
良いリズムを保つためには、バックスイングとダウンスイングの動きを均等にすることが大切です。片方の動きを特別に強調すると、スイングのバランスを失い、スムーズなパッティングが難しくなります。また、リズムが乱れると、スイングの軌道やパターフェース(クラブの打面)の向きが安定しなくなります。
リズムが正確に整ってくると、スイング中の体の動きが調和され、パッティングの安定性が向上します。昔からの「チャー・シュー・メン」といった掛け声は、バックスイングとダウンスイングのタイミングを同じ長さにするための助けとして使われてきました。

パットにおける「テンポ」とは何ですか?

テンポとは「リズム(拍子)の速さ」のことです。例えば、人が歩く速さはそれぞれ異なりますよね?同じように、ゴルフのスイングやパッティングの速さも、それぞれの個性に合ったものがあります。
まず、自分に合ったテンポを見つけることが大切です。一度目を閉じてパッティングしてみると良いでしょう。この時、ボールの軌道やクラブの向きなどは気にせず、ただ心地良く感じる速さで振ってみてください。同じ振り幅でもボールが転がる距離が変わり、それを無理に変えようとするとテンポが乱れてしまいます。

自分のテンポやリズムは、性格や体形など様々な要素に影響されます。しかし、毎分60~80ビートという目安の中で自分に合ったベストなテンポを見つけるのは中々難しいものです。
まずは極端に速いテンポや遅いテンポを試してみると、自分に合ったものが分かりやすいです。結果が良くなるかどうかは分からなくても、試してみることが大切なのです。試すことで自分のスイングやパッティングのテンポやリズムが分かり、コースでの実践に役立てられます。ストロークのテンポにより、出球のスピードが調整できるということは覚えておいて良いでしょう。これらのテクニックはTRIANGLE PUTTを使用し、同じ振り幅で距離を揃えることにより自然にマスターできるようになります。

また下りのラインでは、ボールの動きが遅くなることが一般的です。そのため、ストロークのテンポが速い人は、下りのラインでボールの動きをイメージしにくくなります。これを理解していれば、リズムが速い人は下りのラインで少しゆっくりとスイングすることを意識することで、上手く対応できるようになります。逆にストロークのテンポが遅く、打ち切れないミスが多い場合は、少し速めてみるのも有効です。ただ、速めようとすると力が入りすぎてしまい、パターフェースの向きが狂いやすくなる可能性もあるので、注意が必要です。

パットにおける「振り幅」とは何ですか?

振り幅とは、クラブをスイングする際にクラブヘッドが描く弧の幅のことです。テンポやリズムが毎回同じであれば、振り幅の大きさによってボールがどの程度転がるかが決まります。実際、思い通りの振り幅でボールを打つのは意外と難しいものです。また、感覚だけで打つと、思い通りの振り幅かどうかが分かりにくいです。当社のTP MATを使用することで、自分が意図した色の振り幅でボールを打てているか確認しながら練習することが可能です。振り幅が難しい場合は、TP STICKを使って、各色ごとの振り幅を練習することもできます。

グリーンの速さとは何ですか?

グリーンの速さとは、グリーン上の芝の表面がどれだけ滑らかで、ボールが転がりやすいかを表す指標です。速いグリーンは芝の表面が滑らかでボールが転がりやすく、距離感が掴みづらいです。一方、遅いグリーンでは芝の表面が粗くボールが転がりにくくなり、距離感が比較的掴みやすくなります。
グリーンの速さは、芝の長さや湿度、傾斜などの条件によって左右されます。また、風の影響や天候の変化も速さに影響を与えます。プレイヤーはグリーンの速さを正確に読み取り、その日のコンディションに適したプレーを意識する必要があります。

テンポは状況に応じて変えたほうが良いでしょうか?
それとも常に同じテンポのほうが良いのでしょうか?

一般的にテンポは、走ったり斜面を上り下りした直後など、心拍数が上がっている時には自然と速くなります。そんな時は無理に抑えようとするよりも、速くなることを覚悟して臨むと良いでしょう。ただし、これからテンポを一定にする感覚を身に付けたい段階なら、多少速めのテンポをおすすめします。なぜなら、力んだ時や打ち急いだ時に、結果に大きなズレが出ないからです。また強風下ではゆっくりストロークすることが難しいため、普段から速いテンポに慣れていたほうがそうした状況でも対応できます。
レッスンによっては「すべてのショットにおいて同じリズム、テンポにしなさい」という指導もありますが、そうでない場合もあります。実際、パッティングのリズムはフルショットよりも速くなる傾向があります。特にトーナメントプロの場合は、さらに速くなるというデータもあります。

パターの練習が長続きしません…練習する意味はあるのでしょうか?

パターは水物です。自分の技術だけではなく、運や状況、グリーンの状態など、様々な要素が影響してしまいます。例えば、グリーンの芝の長さや風の影響、そしてラインの読みなど、パターを打つ際には不確定な要素がたくさんあります。こう言うとますます「練習する意味はあるのか?」と思われるでしょうが、当社はそれでも練習すべきだと考えています。練習をすることでパターのスイングが安定し、カップに入れる確率が数%でも上がるからです。例えば、練習をしない時は5mのパットが入る確率が3%だとしても、練習をすることで9~12%に上がるかもしれません。水物ですから100%には達しないとしても、その確率を上げるために練習は必要であると思っています。

パターは繊細なタッチが必要であり、プロの試合を見ても彼らはひたすら練習グリーンで打っています。ただ打つだけではなく、グリーンの速さやストロークの確認も重要です。
当社のTRIANGLE PUTTを活用すれば、距離に関しては飛躍的に精度が上がります。精神的な要因で発生するパットミスに関しても、確信を持って打つことにより軽減されます。
是非TRIANGLE PUTTを使用して、効率的な練習を始めてみてください。

「クラブを置いて、その上下にティーを指し、ティーに触れずにストロークできるか?」
これは、松山英樹プロもよく行っていた練習方法です。ただ速さをチェックするだけではありません。パッティングは簡単そうに見えて、実はとても奥が深いんです。プロでも何勝もしている選手たちでも、日々練習を欠かしません。実際、彼らはパター練習に多くの時間を費やしています。パッティングのストロークが短くても、スイングを一定に保つのは難しいもの。ですから、練習が欠かせないのです。