導入ステップ
【STEP.1】
TP MATを使って振り幅を確認
まず初めに、TP MATを使って自分の振り幅を確認します。小さい振り幅、心地良い振り幅、そして大きな振り幅の3つの中から、それぞれの距離をチェックします。心地良く振れる振り幅が、基本のテンポと振り幅になります。距離に関係なく同じテンポで打てるように練習をしていきましょう。その後、TP MATを使って、各振り幅ごとの距離を測定します。TP MATは色分けされており、5cm幅と10cm幅の2種類がありますので、自分の振り幅に合わせて使用できます。
競技などでTP MATを使えない場合でも、まず自分の基本的な距離(色)を決めて、それを重点的に練習します。例えば「グリーンに乗せた時によく残る距離」など、実際に自分が打つ機会の多い距離(色)を設定するのがおすすめです。その基準に対し「打つ距離が短い場合は小さめな振り幅を、長い場合は大きめな振り幅を」という風に意識して打つことで、正確な距離を打ち分けられます。
【STEP.2】
TP METERを使ってグリーンの速さと曲がり幅を測定
TP METERの溝を使って真っ直ぐに転がすことにより、自分で打って確かめるよりも正確にグリーンの速さと曲がり幅を確認できます。グリーンの曲がり幅とは、ボールが曲がりながら転がる距離のことです。この曲がり幅を正確に把握することで、パッティングする際に正確な目標を設定できます。
特に、上り傾斜や下り傾斜などの斜面において、無意識のうちに力が入ってしまい、普段のスイングテンポで打つのが難しくなることがあります。TP METERで、傾斜によってどれくらい距離が変わるかを確認しましょう。
また、斜面の影響はグリーンの速さによって異なります。グリーンの速さが高いほど、斜面がボールの転がりに与える影響が大きくなります。一方、グリーンの速さが低いとボールの転がり自体が鈍くなるため、斜面の影響は相対的に小さくなります。そのため、グリーンの速さごとに手帳に記録しておくことが重要です。
【STEP.3】
TP METERの裏面を使って振り幅の練習
TP METERの裏面を使うことで振り幅の練習ができ、1m、2mの距離の振り幅を確実に習得できるようになります。また、付属の室内用マットを用いて室内で練習を行うことも可能です。マットの上からはもちろん、TP METERにボールを乗せ、TP METERの上から打つこともできますので、方向性の練習も合わせて行えます。
【STEP.4】
付属の手帳にデータを記録
TP MATで測定した飛距離を、付属の手帳にしっかりと記録していきましょう。これにより、一度記録したデータはその後もずっと活用可能です。手帳に記録された情報を振り返りながら練習を重ねることで、同じ速さのグリーンでも迷いなくパッティングできるようになります。
【STEP.5】
記録したデータをもとにパッティング!
手帳に記録した振り幅を意識してパッティングすることで、自然にカップへの照準が合います。振り幅を把握し、それに基づいてパッティングすることで、距離感やスイングの一貫性が向上します。この練習を通じて、プロが時間をかけて身に付ける正確なパッティングを自然に習得できるようになります。
【TP MAT】
モード別の練習方法
コースデビュー(初ラウンド)
家でパターマットで打っただけでコースデビューすると、大オーバー、大ショートをすることがあります。当日、練習グリーンでTP MATを前にして打ってください。目印がなく闇雲に打つのと、TP MATを前にして打つのでは、イメージのでき方が全然違います。仮にドライバーやアイアンの練習を100球打っても、急な上達は望めませんが、練習グリーンでTP MATを前に10球も打てば、大オーバー、大ショートのリスクは軽減されるはすです。
イージーモード(まずは基準を作る)
当日、練習グリーンで他のプレイヤーの方々の邪魔にならない、なるべく平らな所で、TP MATのB面(色の幅の広い面)をセットします。その後、何も考えず気持ち良くパットを2、3球打ってください。だいたい同じところに行けばOKです。
これがご自身のベストテンポと振り幅の基準になります。できれば反対からも打って、同じような距離になれば問題ないですが、打つ方向で極端に違う場合は傾斜になっているため、両方向から打った時の平均値を記入してください。これがその日の基準となりますので、この歩数を手帳のRの欄に記入します。これを基準に打つことで、「それより遠ければ振り幅を大きく、近ければ小さく」というように、非常に距離を合わせやすくなります。もう、1mショートや2mのオーバーなどのミスショットも激減します。
基準のテンポ、基準の振り幅とは?
人それぞれ、歩く速さや歩幅は違うように、パットのテンポや振りやすい振り幅は違います。パットのテンポをタイガーウッズや松山選手と無理矢理同じにしようとするなら、相当な努力が必要となるでしょう。
また、持って生まれたものではなく、練習で得たものは、大事な場面で思い通りの結果にならないことも少なからずあります。
まず、ご自身にとって自然なテンポと、ストレスのない振り幅はどれくらいかをTP MATで認識してください。
ただ、体調などによっては、振り幅とテンポが変わる場合もあります。
何もない状態でチェックしてもズレに気付きづらいため、TP MATでテンポ、振り幅のチェックをしましょう。
いつも目にしてる基準があれば、微妙なズレも分かりやすいはずです。
また、実際にパットする時、「どうしても入れたい」「ハズしたらどうしよう」といった雑念でいつものテンポでできなかったり、思った振り幅で良いパットができないことはよくあります。
その時は、打つべき振り幅の色を思い描いてパットしてください。その色の振り幅で打つと、それだけに集中すれば、迷いは払拭されるハズです!
ご自身のベストテンポが分かりにくい場合は、まずゆっくり打ってみた後、速く打ってみてください。速い、遅いを繰り返して、一番しっくりくるテンポが、ご自身のベストテンポになります。
(ピン型、マレット型どんなタイプでも、フェイスからフェイスが基準となります)
アベレージモード(色ごとにデータを作っていく)
ある程度毎回基準のテンポ、振り幅で打てるようになれば、TP MAT(B面)を使って他の色の幅もパットし、歩測後に手帳に記入してください。
※振り幅がある程度コントロールできるならTP MATのA面(色の幅の狭い面)を使用してください)。
次回、基準のテンポでパットして今回と同じぐらい転がるなら、グリーンの速さも同程度ということですので、今回のデータがそのまま使えます。
違う場合は、今回と同様に振り幅の色ごとに手帳に記入してください。
グリーンの速さが同じ場合はいつでもデータを利用できるようになります。
エキスパートモード(グリーンの速さ、傾斜に対応したデータを蓄積)
アベレージモードは同じ速さのグリーンにしか活用できませんし、傾斜にも対応しません。
パットを極めたい方、シングルプレイヤーを目指す方は、もう一歩踏み込んで、すべての速さ、傾斜に対応したデータ取っていてください。
TP METERでグリーンの速さを測定しましょう。
より細かくデータを取るためTP MATのA面(色の幅の狭い面)を使用します。
そのグリーンの速さごとにデータを取っていきます。
付属の水平器で傾斜を測って、グリーンの速さの違いによる、曲がり具合、転がる距離の違いを細かく手帳に記入してください。
プロモード
どんな精密機器でも、いや精密機器ほど、チェックや微調整は必要です。
当日のグリーンの速さと、ご自身のイメージが合っているかをチェックにご利用ください。
テンポのイメージのズレはなかなか分かりにくいですが、振り幅をはっきり認識すれば、テンポのズレも容易に確認できます。
【TP METER】
使用方法
距離の測り方
手帳に記入
測定失敗例
距離を測る際、早く上げすぎると失敗します
室内での使用方法
パット失敗例
上記のように真っ直ぐ打てないと曲がってしまいます
一般的な速さのグリーン(順目9ft、逆目8ft)
マットを利用し、ショートパットの振り幅を完全マスターしてください。
同じ振り幅でも、転がる距離が変わっていきます
順目9ftの場合
逆目8ftの場合
【TP METER】
専用付属マットの使い方
付属のマットを使って室内練習!
ゴルフのスコアの40%はパターと言われています。ドライバーで今よりも50yd飛ばすのは奇跡に近いですが、50パットを40パットに、40パットを35パットにすることは十分可能です。TP MATで、ロングパットを1m以内に寄せられるようになっても、それが入らないとスコアアップは望めません。1m、2mは70%以上は必ず入れられるように練習してください。こちらを使用して1、2mの絶対距離感を掴んでください。不安がなければ、パットの入る確率は格段にアップします!(実際はカップの20cmオーバー位が一番入ると言われていますので、少しオーバーさせるようにしてください)
距離と方向が合うパットに一番必要な「自信」という武器が手に入るはずです!
マットの上から打つ
TP METERを専用マットのくぼみに合わせてはめこみ、マットの上からパターの練習を行います。
TP METERの上から打つ
直接TP METERの上に乗せてパットすることも可能です。裏面には細い溝が入っていますので、溝から落とさないよう、方向性の練習も合わせて行ってください。
手帳の使い方
☆☆:初ラウンドモード
☆:イージーモード
☆★:アベレージモード以上
★:エキスパートモード以上
見開き左ページ
☆①9.5ftなどグリーンの速さを記入します。
☆★②、③、④傾斜ごとに曲がり幅(RL1°、RL2°、RL3°)を記入します。グリーンの速さにより、同じ傾斜角度であっても曲がり幅が変わるため、グリーンの速さごとにチェックしてください。実際に打って曲がり幅を確認する際、引っかけ、押し出しで真っ直ぐ打てていないことがあるため、TP METERをお持ちでしたらそちらでチェックしてください。 同じ傾斜の角度でも、曲がり幅、転がる距離はグリーンの速さで大きく影響を受けます。エキスパートモード以上で使用する場合は、グリーンの速さごとにチェックしてください。
☆★⑤赤の振り幅で傾斜がない時に転がる距離を記入していきます。それぞれテンポ、リズムによって比例しないことがありますが、気にする必要はありません。同じグリーンの速さなのに、前回とは転がった距離が違う、色の並びと逆転するなどは、テンポ、リズムがずれていますので、チェック修正してください。
★⑥上り1°の傾斜によって転がる距離を記入します。
★⑦上り2°の傾斜によって転がる距離を記入します。
⑤~⑦では歩測をして何歩かを記入します。
プロゴルファーの多くの歩幅は90cmくらいです。
これは1yd(3ft、36インチ、91.44cm)に近いです。
ゴルフはメートルより「ヤード」を使いますが、無理に91.44cmにすると、かえって誤差が出る可能性が高まりますので、自然な歩幅で何歩かを記入してください。
見開き右ページ
⑧一番小さく打てる幅で打った時の転がる距離を記入します。
☆⑨これが一番重要です。基準テンポと基準の振り幅で気持ち良く打って転がる距離を記入します。当日のグリーンの速さが分からない、TP METERをお持ちでない場合は、この時転がる距離を基準にグリーンの速さを判断してください。スイングテンポは、人それぞれ歩く速度が違うように、自分にとってのベストなテンポがありますので、それを見つけてください。
☆⑩一番遠くに転がすつもりで打った距離を記入します。これが超ロングパットの判断材料になりますが、これは力みや芯を外すなどで距離が変わることがありますので、参考程度にしてください。
★⑪上り3°の転がる距離を記入します。
★⑫下り1°転がる距離を記入します。
★⑬下り2°の転がる距離を記入します。
★⑭下り3°の転がる距離を記入します。
番手のページ
①季節により飛ぶ距離が変わるので季節を記入します。
②使用するボールによって飛距離は変わりますので、それを記入してください。
③当日の風の強さを記入します。
④グリーンの硬さコンパクションを記入します。特にアプローチは、グリーンの硬さなども影響を受けますので、要チェックです。
⑤計測する番手を記入します。
⑥フルショットの距離を記入します。
⑦アプローチ、絶対曲げたくないホールや、林からのリカバリーなどの参考に記入してください。
⑧主にアプローチの距離を合わせる時に多用する振り幅です。
ウェッジのロフトごと、風による影響など、ご自由にお使いください。
10色用のページ
TP Stick 使用方法(近日発売予定)
TP Stickで振り幅、テンポ、リズムの矯正を行います。